"PGM guitar" (Professional Guitar Manufacture)
1978年、表克美や乳井和彦らESPの経営陣やビルダーがESPを辞職し、
東京都に元ESP経営陣を中心とした営業や販売を行う株式会社ムーンコーポレーションと、
乳井和彦を代表としたビルダーによって組織された楽器の製作やセットアップなどを行う会社として、
有)P.G.M(Professional Guitar Manufacture)を創業した。
初期においては、ロサンゼルスにて表克美とJOE YOUIが設立したJust And Limited Co.Ltdと(有)P.G.Mの両方で製作を行った。
創業当初はアメリカのSCHECTERからボディやネックを取り寄せ、組み立てていた。
その後、松本市にある原山ギター製作所にてボディとネックを仕入れ、国内用として製作していた。
また一時期、国内向けにSCHECTERから商標使用の認可を経てSCHECTERブランドとして、
SCHECTERで製造されたネックとボディを日本のPGMで組み込みされて販売していた。
SCHECTER分裂後も、設立当初からSCHECTERの工場長だったTom Andersonとの関係が続き、
1980年代まで同形式の日本で組み立てを行うTom Andersonのライセンスドブランドのギターも販売された。
1979年からはFender社の製品をアップグレードし、
ユーザーのニーズによってセットアップするギターコンポーネントを販売し、
1990年代前半には東京の市ヶ谷にリペア・ショップ「ファーム」をオープンするものの、
売上が芳しくなく、閉店する。
1999年に、社名をムーンコーポレーションから、ムーンギターズに変更。
同年、帰国した表により設立された有限会社O.N.G Co. Ltdが製造部門となった。
その後、株式会社ムーンギターズは、東京都多摩市貝取の貝取団地内に本社を移し、
ギターコンポーネントの販売を行う。2009年11月には本社を町田市小野路町に移転。
乳井 和彦
1945年生まれ、青森県出身。P.G.M代表取締役。PGM(Professional Guitar Manufacture)
東京都町田市のクラシックギター製作家、茶位幸信氏に師事し、ギターの製作を学ぶ。
フェルナンデス、ESPを経てP.G.Mを設立、スティーブルカサー、ラリーグラハム他、
国内外著名ミュージシャンのギター・ベースを数多く手がける。
表 克美
1972年フェルナンデスにエレキギターの開発責任者として赴任。
フェルナンデスの基礎となるビンテージシリーズを開発、同時にギターアンプやエフェクター等も開発し、多数のヒット商品を生み出す。
1977年ESPを設立。工房とショップを始め、オーダーギターの製作と販売を開始、日本のプロショップの礎を築く。
1978年MOONコーポレーションを設立。
P.G.M(Professional Guitar Manufacture)は、原材料としての木材の選定や仕入れ、
乳井 和彦
1945年生まれ、青森県出身。P.G.M代表取締役。PGM(Professional Guitar Manufacture)
東京都町田市のクラシックギター製作家、茶位幸信氏に師事し、ギターの製作を学ぶ。
フェルナンデス、ESPを経てP.G.Mを設立、スティーブルカサー、ラリーグラハム他、
国内外著名ミュージシャンのギター・ベースを数多く手がける。
表 克美
1972年フェルナンデスにエレキギターの開発責任者として赴任。
フェルナンデスの基礎となるビンテージシリーズを開発、同時にギターアンプやエフェクター等も開発し、多数のヒット商品を生み出す。
1977年ESPを設立。工房とショップを始め、オーダーギターの製作と販売を開始、日本のプロショップの礎を築く。
1978年MOONコーポレーションを設立。
1998年ONG MUSICAL INSTRUMENTSを設立、“BLUES GUITAR”を開発。
<Wikipedia等参照>
乾燥エージング加工、neckやbodyとしての板材裁断切削加工、
切り出しや削り出し等の加工は行っておらず、またpickupの製作も行っていない。
独自の理念に基づいて個々のパーツをコンポーネントとして各々の専業メーカーから仕入れ、
assemble (組み込み加工)を行い製品化している工房で、
MOONはPGM制作のギターをMOONブランドとして営業販売している。
以下、私が所持しているPGM、MOON guitarを紹介します。
[ PGM ]
1986-7年頃の製造と思われるsignal neck PGMロゴ
neck : bird's eye maple
fret board : ebony
body : 花梨(カリン)top alder back
pickups : neck , Seymour Duncan SSL-1
mid , 某国産Hi-power single coil
neckは素晴らしいbird's eyeで、fret boardは漆黒のebonyですが、
以下、私が所持しているPGM、MOON guitarを紹介します。
[ PGM ]
1986-7年頃の製造と思われるsignal neck PGMロゴ
neck : bird's eye maple
fret board : ebony
body : 花梨(カリン)top alder back
pickups : neck , Seymour Duncan SSL-1
mid , 某国産Hi-power single coil
bridge , Seymour Duncan JB model
グリップが細く、薄い感じなのが残念です。
生鳴りは非常に響いて来ますが、pickupを通すとbody backが柔らかいalderの為か、
倍音の豊かさに欠ける様です。
neckとbodyを固定している4本の木ネジを取っても、
bodyからneckが外れない位嵌合加工は正確です。
何れにしても、諸々の消耗部品は交換していますが、30年以上経過しても現役です。
[ MOON ]
1980年後期から1990年前半の製造と思われるPGM制作MOONブランド
neck : maple
fret board : ebony
body : light weight ash
bartolini pickupはコイル巻き始め端子、巻き終わり端子、シールド端子が各々設置されており、
ケース内コイルは樹脂モールドされています。
非常に丁寧に制作されており、一般のsingle coil pickupよりノイズは軽減されています。
light weight ash bodyとbartolini pickupの組み合わせは、
倍音の表出が豊かで、clean toneでも充分使用出来ます。
neckグリップは、上記PGM同様痩せた感じの握り具合が残念です。
望むべきは弦振動を体現すべく太くぶ厚いグリップが私の好みです。
Bodyとneckの嵌合加工は、精密さに欠け一般のストラトモデルと同程度です。
[ MOON ]
1980年後期から1990年前半の製造と思われるPGM制作MOONブランド
neck : maple
fret board : ebony
body : light weight ash
pickups : bartolini single coil
ケース内コイルは樹脂モールドされています。
非常に丁寧に制作されており、一般のsingle coil pickupよりノイズは軽減されています。
light weight ash bodyとbartolini pickupの組み合わせは、
倍音の表出が豊かで、clean toneでも充分使用出来ます。
neckグリップは、上記PGM同様痩せた感じの握り具合が残念です。
望むべきは弦振動を体現すべく太くぶ厚いグリップが私の好みです。
Bodyとneckの嵌合加工は、精密さに欠け一般のストラトモデルと同程度です。