2021年3月24日水曜日

" AKG HARMAN Headphone K553 MKII "

 東京秋葉原が、かつて米軍放出の機材や真空管等を扱い、ラジオデパートが有象無象の電子パーツの宝庫で、
Audio 音響機器や電子部品の販売で賑わっていた頃、当時店頭で多くの銘柄のheadphoneを試聴してみて、
それなりの価格で好印象を受けたのが(独)Beyerdynamicのそれでした。
(北米)Kossのそれより数段良くBeyerdynamicのオープン型を購入した経緯があり、
この度、amp試作製作上の必要性から新たにheadphoneの購入を検討するに、
上記過去の記憶により(独)Beyerdynamicの製品を探してみましたが、
TASCOM (TEAC)扱いになって以前よりも高額になった様に思え、
他にULTRASONE等も検討しましたがMade in Germanyには価格の点で手が届きません。
そこで、手頃な価格のAKG K553 MKII (Made in China)の選択に至りました。
 下図、左K553 PRO (discontinued)、右K553 MKII (後継機種)、 K553 PROと言う型番は絶版でK553 MKIIが後継の様です。
何が違うのかと言うと…
" The difference is that the K553 Pro has Studio Monitoring and Studio Mixing capabilities 
and that is what makes it one of our PRO headphones. 
Other than that all specs (impedance, audio frequency, audio bandwidth, etc) are the same " 
… " The only difference between the AKG K553 Pro and AKG K553 MKII is 
that the latter one has a detachable audio cable while the first one has a fixed audio cable "…
と言う記述が見られます。

 AKG (Akustische und Kino-Geräte Gesellschaft m.b.H)は、オーストリアで設立された老舗メーカーですが、
1994年にハーマン・インターナショナル(Harman International Industries, Incorporated)傘下となり、
更に2017年にハーマン・インターナショナルは韓国サムスン電子(三星電子株式會社 Samsung Electronics Co., Ltd).
に買収合併され、完全子会社となりました。
サムスン合併移管後AKGオーストリア ウィーンの拠点は閉鎖され、エンジニアの離散も少なくなかった様です。
この時点でMade in Austria のAKGは無くなり、「AKGのブランド」⇒「ハーマン・インターナショナル」⇒「サムスン電子」⇒「Made in P.R.C. (People’s Reublic of China、中華人民共和国の英文表記)」となり、
設計思想や製品主体が何処にあるのかユーザーには判然としない複雑な構成の様に思われます。

 使用してみた印象は、中高音域は鮮明でリモート・ワークや語学研修、オンライン・ゲーム等の用途には支障ありません。
しかし、K553 MKIIはclosed back 所謂密閉型ですが、楽音の底辺を支えるバスドラムやベース・ラインの音感が痩せており低音域の臨場感が希薄で、
例えて言えば小口径フルレンジ・スピーカーを狭小密閉キャビネットで鳴らした様な印象です。
従って、音楽鑑賞にはお勧め致しません。また、specで言いますと、音圧レベルSPL(Sound Pressure Level)の点で、 
K553 MKIIは、「efficiency 114dB SPL/V」表記で、同等のSennheiser で「Sound Pressure Level (SPL) 114dB/1Vrms」表示と比較して(同規格かどうか不明ですが)、
音圧レベルが下まわる様に聞こえ、Sennheiser と比してK553 MKIIで同様の聴感を得るには若干駆動入力を求めます。
まず、価格以上の出音を求める事は残念ながら期待できません。
AKGが経営主体を失い、親会社の企画でそのブランドが使用され、
中国生産になった頃から危惧はしていましたが、
実機の試聴をせずに通販で購入した事を悔いています。

2021年3月11日木曜日

" MOSFET制御 OP-AMP誤差増幅 Series Regulator "

(MOSFET, OP-AMP構成 Tracking Regulator)

  以前discreteで製作した回路から、制御回路素子をMOSFET (2SK2232 / 2SJ334)に、誤差増幅回路をOP-AMP (OPA134)に変更し、部品点数と実装作業の省力化を図ります。OPA134は部品棚にある物を使用したまでで、仕様用途を満たしていれば他機種でも問題は有りません。(使用用途を限定すれば、単一電源専用OP-AMPを使わずとも汎用のそれで事足ります) 唯、かつて安価で入手容易だった東芝2SK2232 / 2SJ334は既に廃品種で、また基準電圧に使用するDz、NEC RD-Eシリーズや日立HZシリーズ等も入手難になっています。
  (-)電位を生成するTracking (反転増幅)回路、2本の12kΩ抵抗に(1%)を使用しても、双方±(1%)の誤差が存在し、まずそのままで(+)電位と(-)電位が同一になる事は難しいと思われ、電圧差異の微調整作業が必要な場合が殆どです。
 +側と-側の放熱板のサイズが異なりますが、後続回路の+側消費電流が大きいのでそれに見合うサイズにしています。