[ Gibson ES-335 Dot 1990 ]
私が所有している個体です。customオーダー等ではなく、当時日本国内の輸入代理店であった山野楽器扱い、ナッシュビル工場製作の通常量産品(レギュラー・シリーズ)です。 (山野楽器は2006年12月末米国ギブソン社との輸入代理店契約を終了しています)。bodyはplain top、3-ply Laminate (Maple/Poplar/Maple)。3-plyと言っても要はPoplarの平板にMapleの化粧板を接着プレス成型した合板です。Fホールの断面は黒色塗装されています。<因みにPoplarと言う木は、ヤナギ科でアジア、北米、ヨーロッパにかけて北半球に広く分布し、材質は軽軟で加工乾燥は容易だが、耐朽性等は低い。と言う素性の材料だそうです>
唯、遡ってみて、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロなどに使われている素材は、一般的にネックは楓(メイプル)、指板は黒檀(エボニー)、body表板はスプルース、裏板、横板(側板)はメイプル、魂柱はスプルースが使用されています。
ES335の生産は1958年から始まり、1974年までは、ボディトップ、バックの3-ply構造は(Maple/ Spruce /Maple)で、センターブロックも(Maple/ Spruce /Maple)の合板だったと思われますが、1965年以降の機種に(Maple/ Mahogany /Maple) の3層材を持つものが含まれ、Fホールの断面が黒色塗装されている様です。これら合板素材による音色の違いが小さいとは言えません。塗装は antique naturalで、fingerboardは出来るだけ黒々としたrosewoodを選びました。
最も、ギブソンにもコスト削減の波は厳しく、このレギュラー・モデルのヘッド・トップは突き板に黒く薄い樹脂(プラスティック板?)が貼られ、それにGibsonロゴとクラウンインレイが嵌められています。また、サウンドホール内に貼られたシリアルラベルにはGibson USAとModel名 ES-335 DotとSerial No.のみしか記載されていない簡素さです。
Pickupは、ブリッジ側に1980年代後半〜1990年代初頭のGibsonレギュラー・シリーズ Les Paul等や国産Orville by Gibsonに共用されていたThe Original HB-L (通称 基盤Pickup)、ネックサイドがPAT.NO.2737842刻印の型番不明P.U.が装着されていました。
残念ながらこの基盤Pickup は評判が芳しくなく、在庫処理後ラインナップから消えています。これらオリジナルで装着されていたPickupの印象は、出力が比較的低く、ブリッジ側でもhighは望めず、音像がこもった様な音色で、Pickupの特性がそうなのかbody素材に起因するものなのかは分かりません。
しかし、Pickupをresonant peakの高いSeymour Duncan SH-1 59 modelに交換しても高域の抜けの悪い傾向は変わらない為、neckと body素性が音色の多くに関わっているものと思われます。Guitar amp製作上の試奏用に購入しましたが、残念ながら殆ど使わずお蔵入りとなっています。この頃のネックグリップは比較的薄い印象で、58年初期の極太ネックに憧れますが。トラブルに関しては、Grover tunerの樹脂リングが裂けて離脱したので交換しています。それ以外、使用頻度が少ない事もあり本体に大きな問題は生じていません。
ネットで拾った1990年前後のレギュラー・シリーズのシリアルラベル画像を下記に添付してみます。
そこで興味深い事に気付きました。Model名が“ES 335”,“ES Dot 335”, ES 335 Dot”等々多くのModel名が存在する事です。また、Reissueと称されるModel機種には全機種ではありませんが、57 Classic Pickup搭載が散見されます。
[ YAMAHA SA2000S ]
1979~1983
Body ; (top) Arched Solid Spruce / (back&rim) Beech
Neck ; Mahogany
Fretboard ; Ebony
Pickup ; A-I×2
私が所有している個体は1980年頃かと思われ、40年を経過しています。ボディー及びセンター・ブロックは非常に堅牢に作られており、重量はLes Paulタイプよりも重く、ネック・グリップは太く、握り心地はしっかりしています。ネックの反りや歪みは見られず、トラスロッド調整は殆ど行った事がありませんが、フレットの突端が浮き気味になって来ており、フレット打ち換え時期が来ています。ヤマハ銘入ダイキャストペグはガタが顕著で交換予定です。バイサウンドpush-pull S/Wは早々に壊れた為、シングル・コイルタップをハムバッキングのみの接続にしています。また、樹脂タイプのoutput jackが崩れSwitchcraftに交換しています。オクターブ調整がしやすいGibson保守部品のABR-1タイプブリッジと交換しようとしたら、形状及び取り付けピッチがヤマハ・オリジナルサイズで互換性が無く、Gibson ABR-1のブリッジ取り付けピッチ穴をザグッて調整し、その後エポキシ樹脂で取り付け穴整形しました。セミアコ形状のpotやjack交換作業は非常に手間取るので、信頼性、耐久性のある部品の採用を望みたいものです。
Topは Spruceですが、back&rim素材のBeechが勝っているのか、比較的硬質な音色でsemi-hollowと言うよりも semi- solidと言う印象の出音傾向ですが、pickupは秀逸で出力も充分有り高域の倍音も豊かで、pickup単品商品として販売して遜色無い完成度です。
唯、遡ってみて、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロなどに使われている素材は、一般的にネックは楓(メイプル)、指板は黒檀(エボニー)、body表板はスプルース、裏板、横板(側板)はメイプル、魂柱はスプルースが使用されています。
ES335の生産は1958年から始まり、1974年までは、ボディトップ、バックの3-ply構造は(Maple/ Spruce /Maple)で、センターブロックも(Maple/ Spruce /Maple)の合板だったと思われますが、1965年以降の機種に(Maple/ Mahogany /Maple) の3層材を持つものが含まれ、Fホールの断面が黒色塗装されている様です。これら合板素材による音色の違いが小さいとは言えません。塗装は antique naturalで、fingerboardは出来るだけ黒々としたrosewoodを選びました。
最も、ギブソンにもコスト削減の波は厳しく、このレギュラー・モデルのヘッド・トップは突き板に黒く薄い樹脂(プラスティック板?)が貼られ、それにGibsonロゴとクラウンインレイが嵌められています。また、サウンドホール内に貼られたシリアルラベルにはGibson USAとModel名 ES-335 DotとSerial No.のみしか記載されていない簡素さです。
Pickupは、ブリッジ側に1980年代後半〜1990年代初頭のGibsonレギュラー・シリーズ Les Paul等や国産Orville by Gibsonに共用されていたThe Original HB-L (通称 基盤Pickup)、ネックサイドがPAT.NO.2737842刻印の型番不明P.U.が装着されていました。
残念ながらこの基盤Pickup は評判が芳しくなく、在庫処理後ラインナップから消えています。これらオリジナルで装着されていたPickupの印象は、出力が比較的低く、ブリッジ側でもhighは望めず、音像がこもった様な音色で、Pickupの特性がそうなのかbody素材に起因するものなのかは分かりません。
しかし、Pickupをresonant peakの高いSeymour Duncan SH-1 59 modelに交換しても高域の抜けの悪い傾向は変わらない為、neckと body素性が音色の多くに関わっているものと思われます。Guitar amp製作上の試奏用に購入しましたが、残念ながら殆ど使わずお蔵入りとなっています。この頃のネックグリップは比較的薄い印象で、58年初期の極太ネックに憧れますが。トラブルに関しては、Grover tunerの樹脂リングが裂けて離脱したので交換しています。それ以外、使用頻度が少ない事もあり本体に大きな問題は生じていません。
ネットで拾った1990年前後のレギュラー・シリーズのシリアルラベル画像を下記に添付してみます。
そこで興味深い事に気付きました。Model名が“ES 335”,“ES Dot 335”, ES 335 Dot”等々多くのModel名が存在する事です。また、Reissueと称されるModel機種には全機種ではありませんが、57 Classic Pickup搭載が散見されます。
[ YAMAHA SA2000S ]
1979~1983
Body ; (top) Arched Solid Spruce / (back&rim) Beech
Neck ; Mahogany
Fretboard ; Ebony
Pickup ; A-I×2
私が所有している個体は1980年頃かと思われ、40年を経過しています。ボディー及びセンター・ブロックは非常に堅牢に作られており、重量はLes Paulタイプよりも重く、ネック・グリップは太く、握り心地はしっかりしています。ネックの反りや歪みは見られず、トラスロッド調整は殆ど行った事がありませんが、フレットの突端が浮き気味になって来ており、フレット打ち換え時期が来ています。ヤマハ銘入ダイキャストペグはガタが顕著で交換予定です。バイサウンドpush-pull S/Wは早々に壊れた為、シングル・コイルタップをハムバッキングのみの接続にしています。また、樹脂タイプのoutput jackが崩れSwitchcraftに交換しています。オクターブ調整がしやすいGibson保守部品のABR-1タイプブリッジと交換しようとしたら、形状及び取り付けピッチがヤマハ・オリジナルサイズで互換性が無く、Gibson ABR-1のブリッジ取り付けピッチ穴をザグッて調整し、その後エポキシ樹脂で取り付け穴整形しました。セミアコ形状のpotやjack交換作業は非常に手間取るので、信頼性、耐久性のある部品の採用を望みたいものです。
Topは Spruceですが、back&rim素材のBeechが勝っているのか、比較的硬質な音色でsemi-hollowと言うよりも semi- solidと言う印象の出音傾向ですが、pickupは秀逸で出力も充分有り高域の倍音も豊かで、pickup単品商品として販売して遜色無い完成度です。