彼女の楽曲の中で、マイナーモードのメインテーマ(主旋律メロディ)をリフレインした後の、
blues notesを随所に織り込んだ魅力的なアドリブ展開や、
そのAlto Saxの倍音を芳醇に含んだ音色が耳に心地良く、
以下発売年代順のアルバムの収録曲の中で、例えば以下の様な曲がお勧めです。
特筆すべきは、どのアルバムを聞いても、楽音の底辺骨格を支えるリズム隊(ドラムやベース・ライン)が、
明確にしかも非常に良い音で収録されている事です。
しかし残念な事に、作品が発表される毎にvocalistとしての色合いが濃くなり、sax演奏は間奏のみの感が拭えず、デビュー当時の他のミュージシャンに招聘されゲスト出演し、
大向こうを唸らせる様なインプロビゼーションを展開した様なフレーズは、殆ど聞く事が出来なくなってしまっています。
望むべきはAlto Saxでその感性を表現する「sax奏者」Candy Dulferであって欲しいと… 。
1990年 “ Saxuality ” Arista/Ariola/BMG
・Lily Was Here
1993年 “ Sax-a-Go-Go ” Ariola/BMG
1995年 “ Big Girl ” Ariola/BMG
1997年 “ For the Love of You ” Ariola/BMG
1999年 “ Girls Night Out ” Ariola/BMG
1999年 “ What Does It Take ” N-Coded Music
2001年 “ Live in Amsterdam” Ariola/BMG
2002年 “ Dulfer Dulfer ” Eagle
2003年 “ Right in My Soul ” Eagle
2005年 “ Live at Montreux 2002 ” Eagle
2007年 “ Candy Store ” Heads Up
2009年 “ Funked Up ” Heads Up
・Still I Love You
・Don’t Go
・Roppongi Panic
2011年 “ Crazy ” In-Akustik
・No End
2017年 “ Together ” In-Akustik
Candy Dulferはコンスタントにライブ活動を行い、日本にも度々来日しています。
ライブ・パフォーマンスでのUlco Bedのギター・ソロ等は秀逸ですが、
残念ながらそれらをあまねく網羅したライブ・パフォーマンスCDゃDVD媒体は入手出来ません。
僅かにYou Tubeで味わえる程度で非常に残念です。
Candy Dulfer の楽器に関して、1997年発売の“ For the Love of You ” CDには、
Candy Dulfer の楽器に関して、1997年発売の“ For the Love of You ” CDには、
Selmer Paris (Mark VI?)が写されていますが、
現在はアムステルダム・ウインド社製のalto saxを使用しているそうです。
alto sax の感性を揺さぶる演奏と言えば Mal Waldron “Left Alone”でのJackie McLeanを忘れるわけにはいきません。
alto sax の感性を揺さぶる演奏と言えば Mal Waldron “Left Alone”でのJackie McLeanを忘れるわけにはいきません。
渡辺貞夫さんのライブ・パフォーマンスも他の追従を許しませんが、
残念ながらCDゃDVD媒体では収録されていない?、或いは入手困難です。
幸いYou Tube等では一部残されている様です。