2021年8月9日月曜日

" ALBIT G50 -112 "

 
 プリアンプ回路からパワーアンプ初段まで球管式(12AX7A)で構成、
パワーアンプ終段はPower MOSFET(東芝 2SK1529 / 2SJ200)が使用されています。
ALBIT G50-112は中古市場でも流通量が少なく、継続機種も見当たらない為、
ファースト・ロットを販売した後、企画は途切れたものと思われます。
メーカー (ALBIT) 作成取扱説明書には、G50-112の特徴として以下の様な記述が有ります。
「パワーアンプ部に、無帰還回路方式を採用しましたのでダンピングファクターが
極めて低くメリハリのあるサウンド飛び出します。」
(ALBIT原文のまま掲載)
読者の皆様は、このALBITの主張をどう判断されますか?
 出力トランスを使った球管式パワーアンプのDF (damping factor)は、
接続されるケーブルを含めると10前後、或いはそれ以下の機種も多いかもしれませんが、
solid-stateタイプのパワーアンプは通常数100程度以上は有るものと思われます。
DF (damping factor)とスピーカー駆動の関係性について、
読者の皆様は、どういう認識をお持ちでしょうか?
楽器用アンプ、スピーカーだから、と言う特殊性は存在するでしょうか?

  (或いは、ギター・アンプはFenderの球管式アンプから始まり、
MarshallもMesa/Boogie等々もその模倣に端を発している。
その後に続く多くのamp builderやgarage maker製作と言われる物も
Fender球管式アンプ回路のコピーやグレード・アップ等の改造を加え、あるいは
その意匠や形式等を何らかの形で借用したり、独自のアイデアを付加して商品化している。
そこで、ALBITの上記取説内容であるが、つまりは球管式パワーアンプ部分を
solid-state Power MOSFET終段アンプに置き換え、回路構成を終段無帰還方式として、
出力トランスを使用した球管式パワーアンプの低DF (damping factor)疑似化を狙い、
Fender, Marshall, Mesa/Boogie等の出音が模倣出来るのではないか__?
と言う仮説に基づいて製作された物であろうか?)…私の邪推です。

 “ Damping factor (DF) ” について以下、
is defined as the ratio of the load impedance Z <load>
to the power amplifier output impedance Z<out> :
  Damping Factor (DF) = Z <load> / Z<out>
--- It is desirable to have the damping factor
 as high as possible for a variety of reasons.
From a performance perspective, the higher the damping factor,
the less affected the power amplifier becomes to load variations.
A side effect of a high damping factor is the reduction
of resonance problems in speaker systems. --- 
 --- The high level of negative feedback utilized in solid-state amplifier design
coupled with the high quality of modern output devices easily provides amplifier
output impedances lower than 0.1 ohm.
The output impedances of the amplifier projects provided in this book will range
from about 0.04 to 0.02 ohm.
 A round-about average of 0.04 ohm for most solid-state designs 
and a speaker load of 8 ohms
will provide us with a typical solid-state damping factor of approximately 200.--- 
(G.Randy Slone HIGH-POWER AUDIO AMPLIFIER CONSTRUCTION MANUALより引用)
  キャビネットは非常に堅牢に造られており、重量は想像以上です。
スピーカーグリルは、アルミ素材ではなく鉄板の打ち抜き、黒色塗装で重量が有ります。
パワーアンブ終段からの出力ラインは、スピーカー・ターミナルに直接半田付けされており、
スピーカーの選択や、増設は想定されていません。
従って、修理等でアンプ筐体を取り外す場合、スピーカー・ターミナルから
半田付けされたコードを外す必要があります。
 リヤパネル裏面の画像の様に(不鮮明ですが)、難燃樹脂をリヤパネル裏面に貼付し、
5本の真空管の頭を固定しており、MT真空管用シールド缶は使用されていません。
・CH-1はクリーン・チャンネルで、Vol.potのみの設定で、
通常の音量設定にした場合、まず歪みません。
・CH-2はドライブ・チャンネルで、Vol.pot, Gain pot, Master pot
の3コントロールがあり、強烈に歪みます。
スライド・スイッチで、(CH-1) – (パラレル・ミックス)-(CH-2)
の切り替えが出来ます。切り替えノイズは出ます。
全体的なノイズ・レベルについて、小さいとは言えません。
真空管がヘタッテ来ると、当然の事ながらその傾向にあります。
12AX7Aはローノイズ管ですが、高信頼度管7025,7025Aに交換しても、
若干下がったかな? と言う程度です。
 12”スピーカーが装着され、スピーカー・フレームはアルミ鋳造で
正面側はヘアライン仕上げ、裏面は雑な仕上げです。
北米スピーカー専業メーカーがOEM先出荷時に明示する様な
印字、シール、ラベル等の類は有りません。
僅かに、コーン紙裏面に画像の様な印字が見られます。
従って、スピーカー・メーカーは不明ですが、
1980年代後期から1990年初頭頃の Peavey製 Scorpion speaker
ではないかと思われます。
 終段Power MOSFET(東芝 2SK1529 / 2SJ200)は、
肉厚10mm前後の切断加工されたアルミ板に装着されています。
 画像が若干不鮮明ですが、2か所部品が集中して空中配線された様な箇所が見られ、
PCBが出来上がった後、設計変更が有ったのでしょうか?
使用されているCR等の部材は、画像で確認して頂けると思います。
 reverb~delayはデジタル回路でLSIとOP-Ampで構成されています。
エフェクト効果は充分動作機能します。

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