発熱や省エネ、digital化等潮流の必然性から、電源回路はシリーズ・レギュレーターからスイッチング・レギュレーターに、Power Ampもanalog構成からD級Ampへと移ろいは止められず、MOSFETもswitching用途としては活躍していますが、analog audio ampの終段としては、市場の動向や時代の趨勢には抗えず、立ち去ろうとしているPower MOSFETについて、もう一度学習しanalog構成のPower Ampに組み込んでみよう、と言う企画です。
(学習編)
①黒田 徹著「基礎トランジスタ・アンプ設計法」1989 (株)ラジオ技術社発行 より引用抜粋
(パワーMOSFETの出現) 待望久しいエンハンスメント型5極管出力特性のオーディオ用パワーFETが、1977年に現れました。日立のパワーMOSFET 2SK134/J49です。....(割愛)
(割愛).....パワーMOSFETの出現にアンプメーカーは衝撃を受けました。これ(パワーMOSFET)を使った日立のパワーアンプHMA9500は、100kHzのTHDが0.01%を切る当時としては驚くべき低ひずみに加え、繊細な高域、かつ雄大な低域という、従来のアンプでは得がたい音質を持っていたからです。
(注) HMA9500 blog筆者記述
Lo-D HMA-9500 1977年発売 当時価格230,000円
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